「うん、分かった。」 ニコリーと微笑むと、翔太君に背を向けて 再び歩き始めた。 もし、今日が最後のニセモノ彼女として 翔太君の側に居ることができる日……ってことを知っていられたら 私はきっと こんな別れ方はしなかったと思う。 私は、もっと違う選択をしたんだろうと思う。 本当に無知って怖い。 私に未来を見通す力があれば……もっともっと 良かったのに……。