檸檬色





「夏稀の家わかる?」


あの海の日以来
私の家に泊まってたけど
おととい夏稀の両親が旅行から帰ってきたみたいで、夏稀も自分の家に帰った



「そこ…曲がって…えーっと」



「ん、ここ?」


「そこそこ!」



なんとか夏稀の家にたどり着く



「すみません!
祐さん、ありがとうございます」



「夏稀ちゃん、久しぶり!」



もう人見知りの夏稀も祐兄ちゃんとは普通におしゃべりできる