檸檬色






あれから数日

今までと変わったのは、私を産んでくれた美穂さんのお墓参りに出掛けたこと



「もしもし?」


『もしもし!詩乃?
空斗がケーキ買ってきたんだけど
食べにおいで』



空斗くん……


「あ!祐兄ちゃん、夏稀もいい?」



『おう、いいよ
じゃあとりあえず詩乃の家行くね』



夏稀…夏稀…

電話帳から夏稀の番号を探す



プルルル…プルルル…


『詩乃?どうしたの~?』


「空斗くんがケーキもって
祐兄ちゃんとこいるみたい!
食べにおいでって言ってるから
夏稀もいく?」



『え!本当に!?嬉しい!』


「じゃあ、ちょっと待っててね!」


『は~い』



いつもと変わらない毎日