檸檬色




その日の夜中



美穂さんの容態は急変



「美穂!!!ねぇ…しっかり!
お願い…助けて…」



医者たちが救急で治療しようとしても
美穂さんは一切それを受け入れなかった




「美波、私に何かあったら
この子、お願い…
ごめんねワガママで
最後のワガママだから
美波しか、いないの」



「美穂………」




そして、数時間後に私は帝王切開で産まれた