檸檬色




「詩乃、ずっと話さないといけないと思ってた」


「うん」



「書類とお手紙見たでしょう?
……美穂が詩乃を産んだの」



「…うん」




心臓がどんどんはやくなる



「私達の勝手で詩乃にこんな思いさせるのは、本当に申し訳ないと思う
でも、ちょっと、
お母さんの話聞いて欲しい」



「…うん、聞かせて」