「今、祐が話してたの
全部 詩乃ちゃんのことだよ」
守りたかったって………
「血が繋がってるとか繋がってないとか
俺には想像つかない複雑な気持ちだよね
でも、祐は一晩中、詩乃ちゃんのこと
探し回ってた
ずっと詩乃ちゃんのこと考えてたよ」
時計を見たら、朝の5時
「産みの親がもし違っても
お父さんとお母さんは
17年間確かに、詩乃ちゃんを育ててきたんだよね
愛情も、妹ちゃんと同じように注いで」
確かに
彩未の方が可愛がられてるって
思ったことない
「ちゃんと向き合いたいね
お父さんとお母さんと」
善太さんの言葉に素直に頷けた
涙がまたいっぱい、出た

