檸檬色




「詩乃の家行ったら祐さんに
詩乃が飛び出していったって…
あと、夏稀のことも聞いた…」



千尋のサンダルは今年買ったばっかりのお気に入りのだった

でも、ボロボロになってて
いっぱいついてたストーンも何個かとれてた



「あたし、本当にごめん…
ひとりだけ能天気に……」




「千尋、ありがとう…
めっちゃ探してくれたんだね」



サンダルを指差す



「うわ~~~~ん」


千尋が座り込み号泣し始める