檸檬色




ボーッと座って
ずーっと空を見る


オレンジだった空が

だんだん薄暗くなっていく



「詩乃!詩乃!!」



「……え」


振り向くのと同時に抱きつかれる



「な、夏稀…」



「もっと早く見つけれなくてごめん!
なにも出来なくてごめん!
……うちはずっと詩乃と一緒にいる!」



私より5㎝くらい低い身長の夏稀

聞いたことない
夏稀の大きな声