檸檬色




「何してるの?
なんで、母さん達の部屋にいるの…」



恐ろしいほど静かな空間




「彩未が、熱だして…

保険証探してた


……そしたらこの封筒出てきて」



白い封筒を見たお母さんの顔が強ばる




「詩乃…中身、見たの?」




いつもと全然違う
お母さんの震える声




私がゆっくり頷くのと同時に



お母さんはペタンと座り込んだ