檸檬色





「詩乃~、彩未~
アイス買ってきたわよ~!」



どうしたらいいの…?



「二人とも、いないの?」


いつものお母さんの元気な大声



トントン 階段を上ってくる
軽い足音



「詩乃…
祐くん?」



私を抱き締めてる祐兄ちゃん
床に散らばる書類


お母さんの動きが止まる