檸檬色





「詩乃、それ何?」



「祐兄ちゃんには
……関係ないよ」



関係ない


「ちょっと見せて!」


「駄目!!!!!」


自分でもびっくりするくらい大きな声が出た



「関係……無くなる……」


これが本当だったら
祐兄ちゃんとも他人


私、一人だけ
関係ない




「…し、詩乃?」



私の声に気づいて
夏稀も部屋に顔を出す