檸檬色





「詩乃?」


「あ、夏稀…」


「ちょ、どしたの
顔色悪いよ」


「何でもない
夏稀こそ、
今日は警察署いって疲れたでしょ
ちょっと、ここら辺片付けるから
部屋で待ってて」



「うん…」




腑に落ちない顔をして部屋を出ていった


昔から
夏稀は勘が鋭い