檸檬色




【詩乃side】


夏稀の肩が震えてる


何があったの

わからない

でも
最悪なことがあったのは確かだ




「詩乃……うち、犯された」



あぁ
何であの時
夏稀がバスに乗るまで見送らなかったんだろう
なんでもっと早く切り上げなかったんだろう


なんで 夏稀なんだろう



「夏稀…」


「汚れちゃったよ……
本当は好きな人と、ね、うち…」


「……夏稀」


「……詩乃」


「ごめんね、夏稀
……私、守れなくて
ごめん」





夏稀をぎゅっと抱き締める