檸檬色




まぁ
この爽やかな笑顔の人が
悪い人だなんて誰も思わないだろうな



「スカート、めっちゃ汚れてるじゃん」


抱き上げられたまま
車に入れられた



冷や汗が出て
体が震える




「先輩、もう最後にしてくださいよ」


運転席にもう一人男が乗っていた

「まぁまぁ
1時間くらい、適当に走って」


タカシはそう言うと、こっちに笑顔を見せた



「めっちゃ可愛いね」


頬をなぞる指先が気持ち悪かった