「待って、俺今、死にそう」


そう言うと祐兄ちゃんは私の手を自分の胸の上へ置いた

祐兄ちゃんも…私と同じくらい
胸の音が大きくて速かった



「私だけ緊張してるのかと思ってた」



「んなわけねぇだろ」



「…ね、祐兄ちゃん--」
「あのさ」



私の言葉を祐兄ちゃんが遮る


祐兄ちゃんの顔を見ると
なぜか不機嫌そうな表情をしていた