檸檬色




「おはよう」


「おはよ」



祐兄ちゃんが微笑む


「なんか、いい朝だ」


祐兄ちゃんはそう言って
両手の人差し指と親指で
フレームの形を作り、私に向ける


「…なにそれ(笑)」


顔が一気に熱くなるのを感じて
私は急いで窓の方へ向き直った