檸檬色





「詩……乃…」



俺が呆然と突っ立っているうちに
詩乃は寝息をたて始めた



「あっ…」



連絡、しとかないと




「もしもし、おばさん?
詩乃だけど…疲れて寝ちゃったから
明日送るね」



『あら~、ごめんね
じゃあお願いします~
ありがとうね祐くん』




ケータイを切り、タオルケットを取りに行く
ぐっすり寝ている詩乃に
そっとかけた