檸檬色





「今日は、ここで寝ていきな」


私の頭をポンポンと撫でて

立ち去ろうとする

私の意思とは無関係に体が反応して
祐兄ちゃんの手を、掴んでいた


「……詩乃、どうした?」



ボーッとする


夢なのか現実なのか


ここまではうっすら記憶してたけど

私は意識を手放した