「ねぇ、空斗くん! 夏稀とはどうなの」 私は夏稀とどうなってるのかが気になって 思わずバッと聞いてしまった 「あ~…… 仲良くは出来てると思うんだ でも…」 空斗くんの顔が少し曇る 「話してると楽しそうなのに、 ちょっと近づいたら じんわり離れて、距離とられる そんな、手を握ろうとか思ってないよ? 付き合ってもないし… ほんのちょっと、近寄るだけでも 絶対一定の距離はとられる」 「そっか……」 どうしてだろ 「まぁ、焦らず頑張れよ」 「おう!」