檸檬色




すると
三宅さんの大きな手が
私の頬っぺたを包んだ


「えっ…」


「謝らなくていいよ
……リラックスして………」



どんどん迫る三宅さんの顔


な、なに?
なんでこんなに顔近いの?


「ちょ……」


顔がカーッと熱くなる



するとパッと三宅さんが離れて…


カシャッ




カメラのシャッターが切られた




「うん、この表情いいね」



「……び、びっくりした」



「ごめんごめん詩乃ちゃん
でも、いい写真撮れたよ~」



満足そうにカメラを覗いてる