檸檬色




「友達に戻ろ

詩乃とまた、普通にしゃべりたいし」



「うん

本当にありがとう」




「じゃ、また」




自転車をこいで離れていく


こんなに
素敵な人を手放して

私は相当なバカだろう




でも
よかった



ちゃんと最後に
心から話せてよかった