「…してない
なんか用事あるのかな?」


車のドアをあけて
シートベルトを外す


「じゃあ……」


出ていこうとすると

祐兄ちゃんが私の腕を掴んだ



「え?…どうかした?」



「あっ…いや………」


パッと手が離れる



「…祐兄ちゃん?」



「あ、なんでもない!
また連絡するわ、じゃあな」



「あ、うん
…ありがとうね!」



そして、いつもみたいに
車が去っていく