すると先輩は抱きついてきた。
「…先輩、なにやってるんですか。」
「わっ、わかんない!でも、こうしたい気分なの!」
ギューッと力強く抱きしめられ理性が、飛んだ。
「先輩、俺は後輩以前にこうみえても男です。だからそろそろ、我慢の限界です。」
俺がそう言うと先輩は不思議そうな顔をする。
「我慢ってなんの?私の前では我慢とかしないでほしいな。」
そうは言われても、我慢しなくてはいけない我慢だ。
でももうすでに理性なんてなくなってる俺にとったらその言葉はさらに俺を加速させるだけだった。
「わかりました。我慢しません。」
そう言って先輩を近くの壁に押し付ける。
「へ…?か、要くん……?」

