「…っ、要くん!」 急に先輩に名前を呼ばれ振り向くと先輩は俯いた。 「私、そろそろ教室戻らなきゃ。また、会おうね…っ!」 そう言って逃げるように走る先輩、 今…泣きそうだったよな、先輩。 「…三浦、悪りぃが先輩追いかけるわ。」 「あ、うん、その方がいいと思う。ってか、悪いことしちゃったなぁ……」 そう言いながら三浦は俺の元から去る。 俺は走って先輩を追いかけた。 「先輩!」 しばらく走ってから先輩の腕をつかむと先輩はなぜか泣いていた。