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「最上!!何やってんだお前!
また中学の時と同じこと……!!」
「……!
来んなクソガキ!!」
「……!?」
あの最上が傷たらけ……!?
しかも相手は全くけがしてない……?
「安心しろ、手は出してねえよ…」
「お前……!
そうゆう問題じゃないだろ!」
「出場停止には、させねぇ…」
「おい、女獅子!」
「お前は…たしかあの野郎の下の…!」
「掛布だ。
最上さんはあんたらのために戦ってる。
最上さんをサンドバックにさせてくれたら
野球部に手は出さねえってよ。
俺ら男獅子は、最上さんが
関係ないから手出すなって……
山林め…汚ねえ野郎だ……!」
「あいつ…!
一人でカッコつけやがって!
あっ!!新庄!!」
「任せるごす!
癪ごすけど、三原さんのためなら
悪役だってやってやるごす!」
「新庄…!」
「なあ、女獅子」
「あ!?」
「最上さん…
昔なら何があっても
やられっぱなしなんてありえねえのに
初めて守るために戦ってる。」
「……!!」
「中学の時から最上さんを見てきたけど
あんたに似てきたぜ…
大好きな野球を捨ててまで喧嘩した男が…
……最上さんの指示は絶対だけど、
女獅子に負けるのも癪だし、
俺らも成長しねえとな…。
怒られたらあんたのせいだから。
行ってくる。」
「………掛布っ!」

