屋上に着き、佐野君はぽつりぽつりと話し始めた。 「俺さ、水瀬さんを知ったっていうか…見たのがついさっきなんだよね。 「そう、なんだ。 奇遇だね。私もなんだよニコ」 「////っだから今いう事は冗談に聞こえるかもしれないけど、これは俺の本当の気持ちだから…」 真剣な声色に息を呑む。 佐野君が下を向くと身長の低い私は、彼の顔がよく見える。 「俺、 やっぱり私には赤い顔の彼が映ってしまう。 水瀬の事が好き。」 【佐野 侑樹とのLove memoryを消去します。】