「正直、友達よりもお前たちと遊ぶことのほうが俺、楽しくて。2人に好かれていることが嬉しくて、ずっとこのままでいたい、って思ってた」
俺だって、あのままでいたかった。
自分の気持ちにも気付かない頃に。
瑞希の気持ちにも気付かない頃に。
「でも、意外とあっさり崩れたな」
そう言って、ガキの頃のように奏兄は俺の頭に手を乗せた。
その行為に俺は今でも奏兄にとってはガキであってライバルになんてならないのだと突きつけられたようで。
抑えつけていた憎しみのまま、その手を振り払い、胸ぐらを掴んだ。
顔を歪める奏兄を見ても抑えることができない。
このまま殺してしまえば良い。
そうすれば、瑞希は奪われない。
殺してしまえば良い。

