最初で最後の嘘















「あゆむーん。おひっさー元気?相変わらず、無愛想な顔だな。モアイ像ならぬ、ブアイゾウ?」



「…………ウザっ」



「な、何て言うお言葉!!友にかける第一声がそれですか!?顔が良くても、口が悪いと嫌われるんだぞ!!女の子に嫌われて、お零れの可愛い子ちゃんを僕にプリーズ!!」



「………………」



 こいつといると本当に疲れる。


 会って30秒足らずで疲労困憊。



「も~う。歩ちゃんの意地悪~!!無視するな」



 俺の背中に拳を当てる丹羽にため息を一つくれてやる。




「お前、留年する気か?」



「来てるだけで講義に出てない君に言われたくないね」



「……レポート提出したのか?一昨日が締め切りのやつ」



「……何のことだい?歩君よ」



「提出してないのか。レポート提出なしは単位なしだぞ。必修でご愁傷様」




「………………オーマイゴット!!」



 天に向かって叫ぶ丹羽を無視して歩き出す。



「まぁ、過ぎたことは仕方がない。それより、今日これから暇?」



「暇じゃない」



 立ち直りの早さでこいつの右に出る者はいない。



 いや、最初から落ち込んでいないから関係なしか。