「俺は愛してるからこそ、彼女の幸せを一番に考えている。これが俺の思いだ。歩が理解できなくても俺は瑞希を愛している」
きっぱり言い切った後、立ち上がり。
奏兄は俺の方を向いて、柔らかく、おかしそうに微笑んで言った。
「きっと、愛し方が違っても。俺も歩も瑞希が世界の中心なことには変わらないな」
3人で仲良く過ごしていた頃には戻れない。
ここではっきりと決別は告げられた。
「俺は瑞希の意思を尊重する。もしも、歩が瑞希の意思を無視するなら、その時は容赦しない」
そうならないことを俺へと願うような視線を俺は鼻で笑う。

