じゃ事実を龍に話すとしますか
「あたしね、最後のチャンスを捨ててここに戻って来たの」
横からはあたしを見る龍の視線が感じる中
あたしは前を見つめて話した
「今回病院を出られたのは担当医の先生のおかげ。ほんとは今まで通りの生活をするのはもう厳しいの。そう、今回がもうラストチャンス
もう、長くないみたい
だから、その最後を捨ててみんなと最後に後悔しないように思い出を作りたいの」
あたしは笑顔でそう話しきった
ほんとはもっと生きたいの
もっと笑いたい
泣きたい怒りたい
喧嘩したい
でもね、手術をして治るか分からないんだったもういいの
残された時間を楽しみたい
そう決めて今まで生きてきたから


