参獣龍



「じゃ、瑠璃は奏多以外の奴に
 目を向けた事あるか?」



「・・・・。」



「ほら、ねーだろ?
 瑠璃に俺らの気持ちなんて分かるはずねーんだよ」




陣の言う通り




あの頃の私は奏多しか見えていなかった。




奏多と自分の体の事しかみえていなかった。





だから、陣の質問に答えられなかった自分が腹立たしい




「でも、それでもやっちゃいけなかったんだよ
 陣は一つ間違えちゃったんだよ
 殺す必要なかった
 私が悪いの。
 ごめんね、気づかなくてごめんなさい。」



私は陣を抱きしめて泣いた。




泣きながらたくさん謝った。




謝っても愛結も奏多も戻ってこない




だけど、陣はここに居る




陣は変われる



1人じゃないって分かってほしい。