そこに立っていたのは



「唯織。」



「瑠璃、なんで俺を庇って自分が犠牲になってんだよ。」



もう、唯織に情報は入ったのか。




唯織、解放されたんだ。



「それは唯織が大切な幼なじみだからだよ。いつも、私を助けてくれる。
だから、今度は私が唯織を助ける。
大切な人はこの命を捨ててでも助けるの。」




私はちゃんと唯織の目を見て話した。




大切な人を守るなら



自分を犠牲にするなんてどうって事ない。




守れない時の方が私は後悔する。



愛結たちみたいな事はもうしたくないから。




「瑠璃、ごめんな。
ちゃんと戻って来いよ。
俺も力になるから。」



それだけ言って唯織も学校の中に入って行った