けど、龍以外ね。




龍、あなたは気づいて?



いや、気づいてるでしょ?



龍は鋭い目を私に向けたまま




無口で眺めている。




「私が、人に縛られるの嫌いなの知ってるでしょ?黙って一緒にいたけど、さすがにうざいよ?」




「んだよ、ずっとそう思ってたって事かよ。結局お前もその辺の女と一緒なのかよ。」



そう苦しい声で話すのは尚。



尚が本当は女を毛嫌いしているのは知ってる。

「さぁーどうだろうね。
でも、嫌いなくせに女遊びをするのもどうかと思うけど?
みんな、矛盾しててイラつくの。」



「瑠璃、もう俺らと関わるな。」




圭はそれだけ言って学校の中に入って行った。



それに続いてみんなも入って行った



龍以外…。



ほんと、こうゆう時双子は嫌。



「瑠璃、戻って来いよ
必ず」




それだけ言って龍も学校に入って行った。





やっぱり龍気づいてた。





私が今から何するのかもわかったのかな?




「ありがと。」


私は小さく誰にも聞こえないように呟いた。




「瑠璃…。」



後ろから懐かしい声が聞こえ



振り向いた。