だけど、そんな陣に言われた事が何より辛かった。
もう、昔に戻れないんだって
思い知らされたから。
陣がこうなったのも
私のせいなのかな?
私のせいで陣も変わっちゃったのかな?
もー私はみんなの傍にいない方がいいのかな?
せっかく龍にも一つ話せたのに。
ちょっとずつ
ほんのちょっとずつ前に進めてきたのに。
コンコン
そんな事を考えていると
部屋のノックが聞こえて入ってきたのは
「お母さん」
お母さんだった。
お父さんは今龍たちと仕事に行ってるのかな?
「瑠璃、大丈夫?」
「私、何もわかんなくなった」
私はお母さんに甘えるように
声をあげて
泣いたんだ。