「久しぶりだな。」





そして、この日も繁華街にいた私




突然聞きなれた声が聞こえ




後ろを振り返ると



「陣…」



裏切った陣がいた。





「そんな、睨むなよ。」



そう言ってニコニコ笑う。




「私に何か用でも?」




出来ればこの場から早く消えたかった私はさっさと用件だけを聞くつもりでいた。



「お前もバカだよな、唯織の事いつまでも信じてさ」




「私はいつまでも唯織を信じ続ける。
あんたが唯織を脅してんだろ。」





「唯織はなんて言った?」




「何も答えなかったよ。」




そう、聞いても何も答えなかったんだ。





返ってきた答えは




冷たく、感情なんてこれっぽっちもない答えだった。




「お前のせいだろ?
唯織や龍斗達みんなが変わったのは
紛れもないお前だろ?」




そんな事昔から分かってた。



ずっと思ってる。


「んな事、私が1番わかってる!
いきなり姿消した奴に私の事なんでも知ったような口を叩くな。」




それだけ言って私はすぐさま家に帰って部屋に閉じこもった。



陣に言われなくても分かってる。




自分が1番悪いことくらい。




みんなを苦しめ、嘘で固めてる。




唯織の事を話したのに




陣の事は話していない私。




陣に言われなくても分かってる。