「あ、起きた?」




「うん、ありがとう龍」



部屋に入って来たのは



龍だった。


多分後ろには圭もいると思う。



「良かった。
 あ、圭来てるぞ」



「うん、知ってる
 地味に見えてるよ」




そう言って私は笑って見せた



どこか気まずい私達



だから、笑ってごまかした


だけど、今は


「圭、今は一人にして欲しいから
 今日は帰ってほしい」


「・・・・。分かった
 また来る」



それだけ言って圭は帰って行った



申し訳ないけど


この空気の中でいてほしくなかった