参獣龍



「おばさん、私が自分の力に自惚れていたんだよ
 自分は強い
 だから、こんな奴等余裕だって
 そう思っていた」




そう、余裕だと思ってた




だけど、余裕じゃなくなった



「あの日、私は愛結たちと一緒に出掛けてたんです。
 そしたら、3人の男たちに絡まれたの
 最初は話だけで済まそうとした
 でも、私が言った一言で男が愛結に触れようとしたの
 私は咄嗟に止めた
 それから喧嘩が始まった
 2人も喧嘩はできた
 だけど、1人の奴が銃を取り出したの」


「瑠璃ちゃん、もういいわ
 話さなくていい。
 あなたのせいじゃないの」




そう言ったおばさんは



いつもの笑顔じゃなくて



涙を流したおばさんだった。