玲蘭は俺のことなんてマネージャーとしか思ってないだろうし…そもそも俺のことが苦手なのは分かってる。
今はマネージャーとしてでもそばにいれて、こうして玲蘭と手を繋げるなら…もう少しこのままで耐えよう。
いつまでこれ以上求めずに我慢できるかわかんないけどな。
そんな楽しい時間は本当にあっという間で、観覧車ももうすぐ降り口に到着する。
内心、観覧車とかちょっといい雰囲気になるかもなあとか期待した。
だけどやっぱり玲蘭は期待を裏切らない。
「あはははっ!ねえねえ見て、あの看板みえるー?キャラクターがすごく面白い見た目じゃない?」
「ねえねえ、ここが観覧車の頂上だって〜!さっきのジェットコースターより高いよね?これくらい高いところから落ちたらもっと面白そうだろうなあ〜!」
とか言って、全然いい雰囲気にならないわけ。
「帝くん、まだ水族館間に合うよね?」
「うん、まだ大丈夫。」
そう話しながら係員誘導されて観覧車から降りた瞬間。
「「「わああ〜!!やっぱり!!!レイカだ!!!」」」
観覧車から降りると、数十人のギャラリーが目の前に。
やっば…いつ気づかれた?
「レイカさんサインください!」
「初めてレイカ生で見たわ……!」
「可愛いレイカちゃん!!」
「やっば!まじスタイル良すぎじゃね!?」
と、たくさんのファンが俺らを囲む。
「「えってか、となり…誰?もしかして彼氏!?」」
帽子とかで軽い変装はしてたけど、そりゃそうだよな。明らかにオーラがあるし…バレるよな。

