玲蘭の手を握ると、さっきみたいに顔を赤くする。
恥じらいながらも手を離されることはなく、ひと安心。
ーー…そのあとも絶叫系の連続でゴーカートまでノンストップ。
「あの、さすがに一回ゆったりしたアトラクションいかね?」
「うん!あと残りはメリーゴーランドと観覧車に乗れれば大満足!」
メリーゴーランドをどこか真ん中に持ってきてくれると助かったな。
「じゃあ先にメリーゴーランドにしよ。」
メリーゴーランドまで向かう道で隣を歩く玲蘭チラ見する。
正直うるさい場所は得意じゃないし、さらにカミングアウトすれば絶叫は苦手。
玲蘭なら喜びそうかなと思ってここを選んだわけだけど……。
アトラクションの感想を笑いあって言いながら歩いているこの瞬間とか、すごく幸せでまじでこの時間が終わってほしくない。
きっと玲蘭となら、なにしてもどこにいてもなんでも楽しく感じるんだろうな。
……もしここで俺がこの気持ちを伝えたらどうなるだろうか。

