玲蘭は無邪気に楽しんでるけど、俺はいまご褒美という名の『デート』を楽しんでいる。
俺のずるい気持ちで遊園地に出かけることにしたけど、玲蘭も楽しそうにしているしレイカ蘭からしてもご褒美となったようでよかった。
玲蘭といると戸惑うことばかりで、今までのデートの経験なんてなにも活かせない。
まさに今その状態。
人気モデルなのに、すぐ1人で動こうとするし…まあ他の理由もあるけど手を握ったら玲蘭からも手を握り返された。
手を握り合ってるだけなのに、頬を染める玲蘭のことを言える立場じゃないくらいドキドキと胸がうるさい。
これってきっと周りから恋人同士に見えてるよな？
このままずっと手を繋いでたい。
「……っ。」
…なんて思っていたらスルッと手を外された。
「の、乗り場着いたね！」
玲蘭は照れながら不自然に手を離ししながらそう言ってコーヒーカップに乗り込む。
ほんとなんでそんな可愛いわけ？ひとつひとつ、玲蘭が取る行動が可愛くて俺の心に突き刺さる。
悶々としながら2個目のアトラクション、コーヒカップに乗る。
「わははっきゃーーすごいすごい！！回るの早い〜〜！あははっ！」
…つーかほんと乗り物に強いな。
「あ〜楽しかった〜！あっ次はあれに乗っていい？」
「玲蘭が楽しそうでなによりだよ、」
しかしまた激しめなの選んだな。
元気ありすぎじゃない…？働き詰めで明日も仕事だろ？
「あはは〜本当に楽しいなあ！遊園地を作ってくれた人ありがとう！」
「あっ、おい！」
また玲蘭がまた1人で走り出そうとする。
「…！！」
「はい。もうこれは絶対な。」
