「でも、コンビニも出してくれたのに……あっちょっと帝くん!待ってよ〜!」
お財布を出そうとするけどスタスタと歩いて行ってしまう。
「俺が連れてきたんだからいいの。ほら、行くぞ。」
「うう…本当にいいの?…ありがとう…っ!うわぁぁ〜!観覧車って近くで見るとこんな大きいんだ〜!あっ!あれはコーヒーカップってやつだよね!!どれも面白そう〜!」
「あはは。嬉しそうでなにより。」
「えへへ、全部乗れるかなあ?最初はどれに乗る?」
平日の夕方だからかあまり人はいなくてどのアトラクションも少しだけ並べば乗れそう!
「全部は時間的にギリギリかもな、玲蘭が気になるやつから乗れば?」
「え〜どうしよう、じゃあ…ジェットコースターにしようかな!」
「ジェットコースターは向こうのほうだな。」
急ぎめにジェットコースター乗り場まで向かい、少し並んだけどいよいよ乗る順番がきた。
「うわっはは!きゃー動いた!!帝くん!すごい高いね!おお〜いい眺め〜!」
「っ…しゃべってんと舌噛むぞ。」
あっという間にジェットコースターは降り口に到着。
「はぁ〜楽しかった!すごいスピード早かったね!」
「……うん。」
あれ?言葉数が少ないけど、もしかして帝くん…。
「帝くん大丈夫…?具合悪い?ジェットコースター苦手…「は?あんなちょっとだけ早く上り降りるするだけじゃん?苦手なわけないし。」
「……ぷっ!あはははっ!」
「な、なにが面白いんだよ。」
「ふーん…そっかぁ…帝くんが早口になる時って嘘ついてる?」
「は…?はあ?早口にもなってなければ嘘もついてねえから。」
「ふっふっふ〜!わかりやすいなあ、帝くんはあ。」

