「うう、ほんとごめんね帝くん。」
「だから大丈夫だって。いま電車の中だし、気づかれると面倒だから声のボリューム下げとけ。」
「あっ……。」
周りを見るとわたしが騒いだせいで視線がこっちに集まってる。
「…俺的にはあれはむしろ嬉しかったし。」
「え？嬉しかった？なにが？」
「…っ！なんで声に出してっ…いや……その…。」
「…あ〜！美味しいもの食べると嬉しくなるもんね！」
「………。あーうん、そういうことにしといて。あ、降りんの次の駅だから。」
乗ったところから4つくらい？すぎたところで電車を降りる。
ーーーー……。
えええっ！？ここは…っ！！
「わぁぁ〜すごいっ！遊園地も水族館もあって！すごーーい！きゃ〜最高！！」
「あははっそんなに喜ぶと思わなかった。玲蘭最近忙しくて遊べてないかと思ってここにしたけど、その様子ならここにしてよかった。」
「ご褒美がこんなに豪華なんて！！ありがとう帝くん！！どっちも行っていいの！？」
「うん。最初に閉園時間が早い遊園地のほういこーぜ。」
「うんっ！わ〜本当嬉しい！…あっ。わたしはしゃぎすぎ？」
「大丈夫だよ、遊園地はそういうとこだろ。静かなほうが面白くねぇし。はい、チケット。」
「えっ？いつの間に！？お、お金…「いいよ、ご褒美だって言っただろ。ほら、早く行こうぜ。」
