僕はお姉ちゃんが大好き。そりゃもう親がひっつくの制限するくらいに。
お姉ちゃんは今や知らない若者はいないであろう、大人気モデル。
魅力?そりゃ見た目はもちろん、中身もパーフェクト。
【おねえたんっ、いっしょにいこっ!】
【おねえたーんっ、まって!】
今じゃ周りが驚くけど、昔は小心者で人見知りがひどく、すぐに泣いていた。
お姉ちゃんはそんな僕のそばにいつもいてくれた。
自分の気持ちが姉へ向ける範囲を超えていると自覚したのは…。
お姉ちゃんが幼稚園のころ同い年の男の子から結婚しようと言われたと聞き、そこで僕は怒りと悲しみで大泣き。
お姉ちゃんの将来に他の男が隣にいるのを想像するだけで、耐えられないと幼いながらに自覚した。
それからはどうにかこうにかお姉ちゃんが不必要に男と関わらないよう、お姉ちゃんに家の内外でもべったりひっついた。
しかし2年前、僕とお姉ちゃんで映画を観に行ったとき。
お姉ちゃんはモデルにスカウトされた。
もちろん僕は大反対。大勢の人の目にお姉ちゃんがうつってしまう。
だけどお姉ちゃんはとても嬉しそうにしてた。
たしかにお姉ちゃんは小さい頃から洋服が好きで、人形の着せ替えもよく一緒にして遊んだし、お母さんが読み終えたファッション雑誌を切り抜いて、好きな服とかを見つけるとノートにまとめたりしてたから。
だけどモデルじゃなくてもファッションには関われるでしょ。
お姉ちゃんは色んなファッションを経験してみたい!と両親、僕に猛アピール。
僕は最後まで嫌だと伝えたけど、両親がお姉ちゃんの熱量に負けて許可を出した。
デビュー当時はお姉ちゃんの事務所はあまり名前の知れた大きい事務所ではなくて、最初は雑誌の小さい特集にお姉ちゃんが載るくらいだった。

