帝くんの機嫌が悪くなった。








「お前らさぁ、ほんとベタベタしすぎじゃない?そんなにあいつが好きなわけ?」











「えっ?…そりゃ弟だか…「あいつがいないとすぐ寝れないんだもんな?」











ん?すぐ寝れない…?











「えっ…「あいつが隣にいないからとかじゃなくて、俺に近づかれたくないんだろ?」









「ちょっ、ちょっと…さっきから遮らないでよ!」








「だったらさっさと俺の質問に答えろよ、そんなに俺に近づきたくないわけ?」











答えろって…帝くんが遮るから!









え……あれ?帝くんから言われてた言葉がもう一度頭で再生される。












あ…れ…わたし、車でもここでも寝てたよね!?












「ああ〜!なんか忘れてると思ったらそれだ〜!!」










「…は?」








「圭がいなきゃ本当に全く寝れなかったのに…え、なんで!?」











ど、どうして急に寝られるように…?










「ねぇ、なんでかな!?」









「は?俺に聞くな…どうせあいつとベタベタした後とかだからだろ。」









圭と一緒にいた後だから?









「う〜ん…。」








圭がいない時、うとうとすることはあっても眠りにはつけなかったんだけどなぁ。









「ここではすぐ寝れなかったって聞いたし。」










「そうなのかなぁ。あ、でも!昨日眠れなかったのは帝くんのこと考えてたからって言うのもあるよ?」









「は!?…っなんで?」










「スケジュール変わっちゃったから、帝くん連絡に気づいているのかな〜って。」