ーー…そして仕事が終わり、玲蘭より先に撮影現場近くの駅で車を降りた。





メッセージの上の方に履歴があった女に連絡して会うことにした。




どんな顔だっけ。





「帝〜!久々だねっ、会いたかった!」





よかった、声かけてもらって。





「あーうん。早くいこ。」




最近イライラすんのはヤれてないからだと思い込み、女と会ってすぐにホテルに行った。





……なんで?抱いても全然気分変わんない。





「んんっ……っ?みか、ど…?」





全く気持ちよくなんないんだけど。






「…ごめん。やめた。帰る。」






「え…ちょっ…なんで!?あたし帝が連絡されるの嫌だって言ってたからずっと待ってたのに…!!」





「だからごめんっ言ってるじゃん。金は置いとくから。じゃね。」






「ちょっ…やっ、待って!!」






なんか言いかけてたけど、そのまま出て行く。





今更だけど、こんなにだらしない自分にもまた余計にイライラする。





早くすっきりしたい。




ー…それからまた違う女と約束をしては触れ合う。






「あっン…帝っ…。」





はぁ……なんで?全然だめ。






次ならいけるだろ…。





「あっ…帝…っんん好きぃ……。」






次から次へと相手を変えても、全く満たされない。





今までこんなことなかったのに。





あーあもういいや。今日は帰ろ…。





快楽を諦めて自分の家に帰る。





「っ!?…は?なんで?」




家に着き、リビングを通ると目に映りこんだのはソファーに横になっている玲蘭。






なんでいんの…?





俺を駅に降ろして、そのあと玲蘭は家に帰る予定だったはず。





一歩、また一歩と玲蘭に近づく。






「あ〜帝くーん!おかえり〜。」






びくっっ!





今日2回目も副社長にびびらさられるとは。