ぎゅーっと圭がわたしに抱きつく。




「うん、わたしもだよ。」





「玲蘭〜!あとどれくらい〜?」



 

あっそうだ、急がなきゃ…!





「もうすぐ着替えるー!」





お母さんにそう言われて急いでご飯を食べて身支度を終える。





時計を確認すると、20分近く帝くんを待たせてしまっていた。






「それじゃあ、いってきます!」





急いで玄関を出ると、帝くんが車にもたれかかって待ってくれていた。





「帝くん、お待たせしてごめんなさい!それに昨日も寝たままで挨拶もせずに…。」






「疲れてるんだろうから別に悪くないし。今日も俺が早めに来ただけで、スケジュールには全然間に合うか…「はあああ。お姉ちゃーん。寂しいよ。」





「わたしも頑張るから圭も一緒に頑張ろうね!」






「うん…。お姉ちゃん、電話できる時しよ〜?」






「もちろ…「玲蘭、さっさと行くぞ。」





「わっ!?ちょっ…あっじゃあいってきますっ!」





帝くんに会話を遮られ車の中へと押し込まれる。





「ーーー!!」





圭は車の外でお怒り中。




こうして圭がそばにいないお仕事の始まりを迎えた。