やったあ!おでかけ作戦成功!!!





「さすが玲蘭!本当助かる!いつもありがと〜!」





「えへへ、いえいえ〜!」





お母さんがわたしをぎゅっと抱きしめる。





ふふ。お母さんから抱きしめられるのすごく好き。






「だけど絶対あいつと仲良くしないでね!」






「分かってるよ〜。あっでもね、きっと嫌な人じゃないと思う…ってあ!そろそろ準備しないと!」






「はああ?あいつなんか微塵もいい人には見えない!ねぇ〜まだお家にいてよお〜。少しご飯食べなきゃ!」





「でも…待たせたら悪いし…。」





「僕が作ったのに…食べないの?」





そう。圭は料理も上手なのです。





圭が中学生になってからは朝ごはんはほぼ圭が担当。お母さんもお父さんも夜勤でいない時とかは夜ご飯も作ってくれている。





「やっぱ補習いくのやめよっかな。」





「じ、じゃあ!少しだけ食べていこうかな!」






急ぎめで食べれば間に合うかな…?





しかしタイミングよくピンポーン…とチャイムが鳴った。






「いいわよ。お母さんが少し待ってもらえるか伝えてくるわ。玲蘭は食べてて。」






そう言ってくれてお母さんが玄関に向かってくれた。






「はあ〜。僕ほんとあいつ嫌いだなあ。僕とお姉ちゃんの時間を奪うし…「ん、ん〜〜!圭の目玉焼きはやっぱり美味しい!」





圭を不機嫌にさせないように話しを逸らす。





「!…ええへ。でしょ〜?」





「焼加減がわたし好みだからさらに美味しく感じる!」






「お姉ちゃん半熟卵が好きだもんね!でも少し冷めちゃってるよね、ごめんね?」






「ううん〜!十分美味しい!いつもありがとう!」






「ふふっ。どういたしまして!……はぁ…お姉ちゃん。僕もう寂しいよ〜。」