あれ?もしやこれは二度寝したあと目が覚めずに圭に運んでもらってしまったパターン?
うわああ…しかもお風呂にも入らずそのまま寝てしまってたんだ…。
さらには帝くんにあいさつも言わずに寝たままだったってことだよね…大変失礼なことしてしまった。
とりあえずシャワーを浴びよう。
ーーその後、リビングの扉をあけようとした時。
「……!……んで!?」
びくっ。
め、珍しい…圭が大きい声を出してる。
どうしたんだろ?
そおっと扉を開ける。
「どうし…「絶対ウソ!そんなはずないもん!…あっお姉ちゃああん!」
「圭、大きな声だしてどうしたの?」
圭がいきおいよく抱きついてくる。
「あのね、昨日のテスト再試なんだって…。意味わかんない。」
「えっ圭が再試!?なんで!?」
圭はすごく頭いいのに…そんなはず…。
再試なんて今まで一回もないのに!
「意味わかんなくないわよ。昨日圭が遅れて行ったでしょう?答案用紙がセットになってて、科目ちがう用紙に答案してたんだって。ちゃんと落ち着いてやればこんなことにならなかったんだから、しょうがないのよ。」
お母さんが経緯を説明してくれた。
「そっか…悔しいけど次は大丈夫だよ!」
「別に試験なんてどうでもいいんだけど、それよりテ1週間補習で残るんだって、それが無理なの!お姉ちゃんと一緒にいれなくなる!」
「えっ…そっか…。」
しばらく圭と一緒にいれないってことだよね。
「本当意味わかんない!答案用紙はちがうけど、内容は全部あってるんだからいいじゃん!あーもう!遅れて受けたからって最悪!」

