圭は無事テストを終えて、今は一緒にお家に向かう途中。
「……でね、僕がね?」
圭がいつも通りたくさんお話してくれているんだけど…眠気が再びやってきた。
「ん?お姉ちゃん眠いの?僕に寄りかかっていいよ。」
「うん、圭ありがとう…。」
眠気と闘うことができず、そのあとすぐに意識が途絶えた。
……ーーー。
【おいで、玲蘭。】
知らない大人の2人がわたしに向かって笑顔を向けて手招いている。
【待ってよお!】
わたしは2人の間に入って2人と手を繋ぎ、車に乗り込む。
【えへへ、今日晴れてよかったねえ!】
【そうだね。あっこらこら。しっかり座ってないとお家に戻っちゃうよ〜?】
【やだぁ!ちゃんと座ります!】
【はいお利口さん。約束どうりれいちゃんが行きたがってたところに連れていってあげよう!】
車を運転する男の人がそう言った。
ん?れいちゃんってわたしのこと?
【本当雨やんでよかったわね〜。昨日の嵐みたいな天気だったら休園だっただろうからね。】
【れいかがいい子だからね!】
【ぷっ。あはははっ自分で言っちゃうか!】
この人たちとどこかに行くところなのかな?

