面白い反応がみれて、気分スッキリ。
「あーおもしろー。予想以上の反応だった。」
「そりゃビックリするよ!だ、だっ……だって!!」
「あははっ。まあ早く乗れば?」
「帝くん、やっぱり危険かも。」
俺と距離を取って玲蘭が乗り込む。
「人が嫌がってんの見て笑うとか…あんた本当性格悪いね。」
玲蘭の弟が俺の襟をぐんっと引っ張った。
「まぁね。」
いちいちガキに構ってやんねえよ。
「…っ。お姉ちゃん!僕が綺麗にしなおすから!」
「え?まだついて……っ!?」
「うん、綺麗になった。」
玲蘭の口元をぺろっと舐めていた。
「けっ、圭!?なっ…びっくりしたよ。」
「だってあいつにやられたまんまじゃ汚いでしょ。あれっ?お姉ちゃん顔赤いけど僕にドキドキしてるの〜?」
「ああっ、当たり前だよ!圭だって男の子だもん!」
「…ッ!お姉ちゃん…そんなこと言ったらダメ!」
「えっ?な、なんで?帝くん分かる?」
「は?知らねえ。俺に聞くなよ。」
…ついさっきまで俺のこと警戒してたくせに……いきなり顔近づけてくんな。
天然というか、マヌケというか…。
初めて関わるタイプだから調子狂わされてるんだろう。
…それより弟のあの反応、姉弟愛によるものには見えなかったけど…。
まるで……。
いや、別にどうでもいいだろ。
疲れて変なことを考えているんだと、そう自分に言い聞かせた。

